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1967年 大阪

またもや緊急事態宣言延長…いつまで続くんでしょう。もはや「緊急事態」が「日常」のような2021年ですね。

塾の仕事をしていますから、自分が新型コロナウイルスに罹患して、塾生に感染させることは絶対に避けたい。ですので、すでにワクチンを2回接種し(ファイザーで2回目が結構辛かったです)、手洗い・うがい・手指消毒を徹底しています。コロナ禍以降の生活にも大きな変化がありました。

人混みを避け、外食もせず、プライベートでは人とも会わず、休日には自宅に引きこもって、まるで仙人のような生活をしております。家族総出で買い物にも行かなくなりましたし、公共交通機関も使わず、塾には車通勤。クラシックのコンサートにも神保町の三省堂にもJBLの巨大なスピーカーがあるジャズバーにも銀座の椿屋珈琲にも全く行かなくなりました。

でも、現在のように感染が蔓延していると「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という感じで、最大限の感染防止対策をしながら日々の生活をしていくしかありませんね。

当塾では目玉おやじのようなサーキュレーターや二酸化炭素測定器を導入し、換気を徹底しながら授業を行っています。


閑話休題

1967年に大阪で「伝説の来日公演」、ワーグナーのオペラのみを演奏するバイロイト音楽祭が行われました。オーケストラはNHK交響楽団ですが、ビルギット・ニルソン、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ハンス・ホッタ―という戦後の伝説的なワーグナー歌手がやってきて、ピエール・ブーレーズ指揮で『トリスタンとイゾルデ』を、トーマス・シッパーズ指揮で『ワルキューレ』を演奏しました。チケット代は当時の初任給くらいだったそうです。私が生まれるかなり前なので、もしタイムマシンがあるなら、1967年の大阪に行ってみたいのですが、こればかりは生まれた時代を悔やむしかありません。大阪万博はその少し後。エネルギッシュな時代だったのでしょう。

そして半世紀以上たった今年、その公演の録音が立て続けに発売されました。オーケストラの精度は低くても、オペラ劇場的興奮がしっかりと録音されていて、こんな演奏を自宅で聴けるなら「引きこもり生活」もなかなか悪くない、贅沢な時間になります。

ワルキューレ

tristan

2021年09月11日