塾長ブログ

  • HOME
  • 塾長ブログ

冬期講習 & 開校12周年

12月22日(金)からスタートした冬期講習も、明日30日が年内最終日。

今年も皆様方のご理解とお力添えにより、
塾生たちと一緒に1年間無事に歩むことができました。

2024年、星和塾は開校から12年目を迎えます。

この12年の間、当塾は良い生徒、良い保護者様との御縁に恵まれました。言葉では言い尽くせないほど感謝しております。本当にありがとうございます。

塾生の中から、地域公立中学校の学年トップを複数名輩出し、また卒業生の中には東京大学に進学(牧野原中から)したり、講師として星和塾に戻ってくる学生がいたりと、個人塾として個々に合わせたフレキシブルな指導を行い、一定の成果を得ることが出来ました。

今後とも変わらぬご愛顧お引立てを賜りますよう伏してお願い申し上げます。

年始は1月4日(木)から冬期講習を再開します。中学受験・高校受験組はもう少しで本番。中2生は受験生0学期のスタートです。

年末ご多忙の折ではございますが、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。

gahag-0033900459

2023年12月29日

ブラームスはお好き?

むかし「Romanticが止まらない」という曲が流行りましたが、これはブラームスにこそ当てはまる言葉のような気がします。

ブラームスの交響曲はどれも大好きで、ちょうど4曲の交響曲が四季を連想させます。厳しく寒い冬から春を迎え生命が芽吹く1番、春から初夏を迎える2番、銀杏の葉が落ちた秋に似合う3番の3楽章、寒い冬の朝の白い溜息のような4番の1楽章。

凛とした冬の朝、ふと交響曲4番が聴きたくなります。

溜息のように開始される第1楽章。バイオリンが奏でる第一主題が下降と上昇を繰り返し、行くあても定まらないまま停廻します。第2楽章には中世のフリギア旋法を、終楽章にはバロック時代の変奏曲形式であるシャコンヌを用いるなど、ロマン派全盛の時代にあっても、ブラームスはベートーヴェンを尊敬し、古典派形式を踏襲したため、その手法の古さに時代遅れと見られていました。

しかし一方で、初演の際にトライアングルを担当した若き日のリヒャルト・シュトラウスは、父親への手紙に「間違いなく巨人のような作品です。とてつもない楽想、そして創造力。形式の扱いや長編としての構造は、まさに天才的」と書いています。

301

私が愛聴しているフルトヴェングラー/ベルリンフィルの録音。1943年12月のレコーディングなので、なんと今から80年前の録音です。この復刻CDは音が生々しく、冒頭のバイオリン、4分音符のH音のアウフタクトが冬の朝の白い溜息のように聴こえます。

IMG_2022-12-31-15-59-18-128

2023年12月27日

どうして勉強するの?

太宰治『正義と微笑』から

勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ! これだけだ、俺の言いたいのは。


太宰治は私にとって「大嫌いなんだけど大好き」といった感情にさせる唯一の作家です。

「何のために勉強するの?」

誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

勉強は、私たちが夢や目標に向かって努力する様々なことを、そのまま置き換えた行為です。大事な場面で集中し、情報を手に入れて、プランを練り、難しい局面を乗り越え、目的を成功させる。社会に出れば好き・嫌い、得意・不得意で仕事はできません。学校のテストで70点取って褒められても、社会に出て「70点の仕事(いつも3割くらいミス)」をしていたら解雇されるかもしれません。

もちろん勉強はテストの点数や暗記のみが重要なのではありません。勉強という行為そのものに、意義があるのです。太宰の言う「カルチベート」された人間になること。

今、世の中は大きな転換点を迎えています。終身雇用はすでに崩壊し、非正規雇用が増え、賃金は上がらず、逆に物価は上がり、円安が進み、格差が生まれ、政治も頼りになりません。

「この社会をサバイバルする」「生き抜いていく」という意味でも、勉強や基礎学力は大切な武器になります。

いよいよ冬期講習がスタートします。星和塾では、目標にチャレンジする大切さと同時に、学びや成長の楽しさを伝えられるような指導をしていきたいと考えています。

2023年12月20日

第九の季節

明日はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven、1770年12月16日ー1827年3月26日)の誕生日。

日本で年末に第九が演奏されるようになったのは、戦後間もない頃。オーケストラ団員の収入が少なく、年末年始の生活に困る状況を改善するためだったといわれています。第4楽章には合唱も入るため、合唱団員の家族もチケットを買ってくれて集客しやすい、というメリットもありました。

1951年、敗戦のドイツ。伝説といわれるフルトヴェングラーの第九によってバイロイト音楽祭は再開されました。そして1989年、冷戦の象徴であるベルリンの壁が崩壊した直後のクリスマス、第4楽章の”Freude(歓喜)”を、あえて”Freiheit(自由)”に替えて歌われた、レナード・バーンスタインと東西混成オーケストラの演奏。ヨーロッパで第九は特別な時に特別な曲として演奏されることが多く、名演奏、そして録音された名盤は枚挙にいとまがありません。

我が国では「年末の餅代稼ぎ」などと揶揄されることもある第九…しかし私は「苦悩から歓喜へ」というベートーヴェン的スローガンが、「今年もいろいろあったけど、来年もひとつ頑張りましょう!」という日本人の考えにマッチして良い習慣だと思います。コロナ禍に見舞われたこの数年。音楽を聴ける喜び、そんなことを感じた日々でした。

「空前絶後」と言われる、フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団(1951年)の録音に後ろ髪をひかれつつも、最近そのナンバーワンの地位を揺るがしているヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の交響曲全集の中の1枚。交響曲1番や2番は稚鮎のように溌溂として、元気に跳ねている…『運命』や7番もいい塩梅のテンポ感。胃もたれしないベートーヴェン。

ヘルベルト・ブロムシュテット氏。御年96歳。昨年10月にN響と演奏したマーラーの9番…こちらの「第九」もすごい演奏でした。

第九

2023年12月15日

当塾の空席状況(12月11日現在)

現在の空席状況(12月11日現在)

小学3年~6年生・・・・・満席(2024年3月募集再開予定)

中学1年生・・・・・満席(2024年2月募集再開予定)

中学2年生・・・・・満席(2024年2月募集再開予定)

中学3年生・・・・・今年度は体験授業・入塾ともに受付を終了いたしました。

高校生・・・・・満席(2024年3月募集再開予定)

※入塾をご希望の方は、空席が出た場合に優先的にご案内させていただきます。教室までお電話をいただくか、当塾ホームページ「お問い合わせ・資料請求フォーム」からお申込みください。

2023年12月11日

保護者面談にお越しいただきありがとうございました

今週は保護者面談を行いました。

塾での授業や学習内容、塾へのご要望など、いろいろとお話しできてとても有意義な面談となりました。

中学3年生にとっては高校受験に向けて大事な面談。受験生諸君、体調管理に留意しながら、第一志望合格に向けて頑張っていきましょう!

明日の「Sもぎ」も期待しています。

保護者の皆様。ご足労いただき誠にありがとうございました。年末ご多忙の折ではございますが、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

sakura_kaika

2023年12月09日

本当にやってますか?

「家で勉強してる」という塾生実は全く勉強していない説

今日は塾に来て自習するメリットをご紹介します。


①疑問点を解決して効率よく勉強できる

自分で考えることは大切です。我々も答えだけ教えるということはしません。大切なのは「解き方」を学ぶこと。

でも、それ以上考えても前に進まない状況で、さらに時間をかけて勉強するのは、効率の良い勉強とは言えません。

「わからないものは、なんぼ考えてもわかりません」

自習であれば、我々の方から声をかけることもできますし、わからない問題を講師に質問することもできます。テキストも豊富に揃っていますので、類題に再度取り組んで理解を深めることもできます。

②「やる気」に左右されない学習習慣を身に付ける

テスト前じゃないと勉強できない、というお子様は多くいます。しかし「やる気が出ない」「モチベが上がらない」なんて言い訳して、勉強から逃げまくっていても、結局自分が損するだけです。日本は新卒至上主義ですから、やはり進学した高校・大学がモノを言います。高校・大学は10代で決まります。義務教育のあたりで相応の努力が出来たか、が将来につながります。学年順位だって気になりますよね? 内申だって上げたい。それなら勉強するしかありません。

勉強は、顔を洗って歯を磨くのと同じように、やる気に左右されず毎日継続的に行わなければいけません。

「毎週〇曜日の〇時からは必ず自習に行く」と決めて、それを続けることで、勉強の習慣が徐々にできていきます。

また自習に来れば、スマホやマンガ、テレビなどの誘惑も遮断できます。「スマホを制する者は受験を制す!」

他の学校の中学生も自習しているので刺激にもなります。仲間であると同時に受験ではライバルでもあります。

他にも自習に来るメリットはたくさんあります。勉強においては「良いことづくめ」と言ってもいいでしょう。

DSCF2065

教科書・テキスト・過去問など「やるべきモノ」はたくさん揃ってます。

DSCF2167

2023年12月04日