「出口」に向けて
世の中を思へばなべて散る花の我が身をさてもいづちかもせむ
(この世の中を思うと、全ては散る花のように儚いものである。でもその無常な世の中でも我が身は在り続ける。これから先、何処に向かえばいいのだろう?)西行『新古今和歌集』
来週から松戸市では分散登校が開始となります。
「完全再開」ではありませんが、少しずつでも学校が再開すると聞いてホッとした生徒、保護者様も多いのではないでしょうか?(逆に長く休みすぎて行きたくない生徒も?)
でも、ここで注意しなければならないのは、「もう大丈夫なんだよね!」と感染予防に対する認識が甘くならないこと。むしろ、外に出る機会が増えますので、より一層気をつけなくてはいけません。星和塾でも感染予防を徹底して授業を行っています。
では、これから学校の授業が再開されるとどうなるでしょうか?
①すさまじいスピードで授業が進む
②休校中の課題で各学年の最初の方の単元は指導したことにする
③どの単元も6割から7割くらいで細かい部分は端折る
④プリントをたくさん配っておしまい
どれも辛いですね。クラスの中で、できている子と、そうでない子の二極化がより顕著になる可能性が高いです。
先日、文部科学省から各自治体に「地域ごとの休校状況を踏まえ、高校入試の出題範囲や内容、出願方法について特定の受験生が不利にならないよう、必要に応じた適切な工夫を講じてほしい」との通知がありました。でもこれも不透明です。例えば数学の「三平方の定理」。中3の後半で学習します。これをやらないまま高校生になるのか? 中には「そんなの関係ねえ」なんて強気な私立もあるかもしれません。
いずれにしても、当塾ではあらゆる対応ができるようにしっかりとフォローしていきます。
「星和塾オンライン自習室」も引き続きやっていきますので、皆さんの参加をお持ちしております。その「オンライン自習室」のために購入したペンタブレット。慣れるの大変です。こんなので絵が描けるなんて、神業のような気がする…
2020年05月20日
5月5日「子供の日」に
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして
(月は昔のままの月ではないのか。春は昔のままの春ではないのか。我が身だけはもとのままだが、あたりは全て変わってしまったように思われる。)在原業平『古今和歌集』
小・中・高の休校期間が延長されました。
子供たちにとって、学校教育が三ヶ月にも渡って失われるのは大きな損失です。学力のみならず、規則正しい生活習慣、社会生活や人との交流が失われているのは明らかです。それもかなりのレベルで…
合格して卒業していった子供たちも「思いっきり遊べる時」に自宅で我慢を強いられ、新しい友人と憧れていた新しい場所で過ごせず、とても気の毒です。勉強だけではなく、スポーツや音楽などの文化活動、部活動や大会などが奪われていく…日本の次代を担う子供たちが将来への夢や希望を持てなくなったり、「入試がどうなってしまうんだろう」と受験生の多くが日々不安にさいなまれていることを考えると、胸が張り裂けそうな思いです。
今回の休校に合わせ、どの学校・学年もたくさんの課題が出されているとは思いますが、そのほとんどが「旧学年の復習」であって、「新学年の内容」ではありません。でも「まだ学校の授業は進んでないから…」と呑気に構えるのではなく、積極的に「新学年の先取り」も行っていきたいと思い、星和塾では新学年の動画配信や「オンライン自習室」を行っています。
マイナス面にばかりフォーカスするのではなく、「どうすればこの困難な状況でプラス面を作れるか?」を考えて、過ごしていくことが大切ですね(と自分にも言い聞かせています)。
学校の休校はしばらく続きますが、その一方で、来年の受験が延期されるとはイメージできません。新型コロナウイルスでなかなか思うような環境が作れないのであれば、家庭学習をサポートしていきます。お困りの方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。
2020年05月05日