塾長ブログ

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今、生徒に伝えたいこと

夏期講習が終わり、2学期に入りました。

来月10月、そして11月と定期テストが続きます。もちろん中3生にとっては進学にかかわる重要事項(推薦がもらえるか否か、各種検定、総進テストや実力テストの結果など)が決まる2学期です。12月には私立高校の出願がスタートします。

 

今、私は声を大にして生徒たちに伝えたいことがあります。

それは

「頑張るべきときに一生懸命頑張っておかないと、後悔する日が必ず来る」

ということです。

 

受験に重要なこの時期に頑張れないと、高校や大学に進学してから、社会人になってからも頑張ることができない人になってしまいます。人生には「ここぞ!」という場面が必ずあって、現実に向き合いながら、歯を食いしばって頑張らなければならない時があります。競争しなければならない時があります。多くの子供たちが最初に迎えるその場面こそが「高校受験」です。(中学受験は全員がやるわけではないし、家族総力戦の様相が強いので…)

 

誘惑を断ち、机に向かう。受験勉強は時に孤独で、目の前の現実を受け入れながら、試行錯誤し、自問自答し様々なプレッシャーと戦う。そういう「苦しさ」を感じながら、懸命に努力をしていく過程で子供たちは大きな成長を遂げていきます。

そして、それらの日々の中で両親や友人、先生方への感謝が生まれ、「自分一人だけで生きているのではない」ということを理解し、大人になっていくのではないか、と私は考えています。どんなにテストの点が良くても、全国クラスのスポーツの能力があっても、最終的には「人物」です。人柄、人間性が伴わないと成功することはできないと思ってよいでしょう。

 

塾長という立場では「志望校合格」「成績アップ」はもちろん果たさなければならないことですが、一人の大人としての立場で言えば、「志望校合格」を果たすこと以上に「受験を通して、努力することの大切さを知り、人間として成長できたのか」の方がよっぽど大切です。成功には一発の成功と、一生の成功があります。志望校合格は一発の成功ですが、人間的な成長は一生の成功です。

懸命に努力をして志望校に合格できたのなら、それが自信になり、これからの人生の中で「あのときもあれだけ頑張れたのだから…」と心の支えになるはずです。もし不合格であっても、今度はその悔しさをバネにして次のステージで飛躍できるでしょう。努力した人間であれば失敗や挫折からも学べるからです。

 

でも、大した努力もせずに何となく受験をしてしまった人はそうはならないような気がします。きっと、これからも困難にぶつかればその度にそれを避けて通るようになり、少しのプレッシャーにも押しつぶされる耐性の低い人になるかもしれません。ちょっと怒られただけで「もうやめた」となるかもしれません。そして、いつの日か「あのとき、もっと頑張っておけば良かった…」と後悔する人生になるのかもしれません。失敗はリカバーできても、後悔をデリートするのは難しいのです。そして自分では何もやらず人のやることに批判的で、愚痴っているだけ、嘆いているだけ…そんな人間にはなりたくないですよね。

 

今年の中3生…

「こんなに勉強したのに結果が出ないなんて…もう、勉強やりたくない!志望校下げようかな…」

そう思っている子もいるだろうと思います。

 

でも、私はこう考えています。

「決して努力をしていないわけではない」

「取り組んでいること自体は間違っていない」

「結果にとらわれ過ぎず、もう一度学習したことを丁寧に整理整頓しよう」

「基礎基本を大切にするんだ。これで点数落としてるだろ?」

「できないこと、点数がとれないことに、もっと悔しさを持とう」

「決して勉強の手を緩めるな!今の努力は本当に100%だろうか?」

「大丈夫だ。まだまだやれるよ」

 

これを読んでくれて、少しでもポジティブになってくれたらと願うばかりです。

 

今年の中3生の入塾受付は終了しました。現在在籍しているメンバーで受験に臨みます。

「行ける学校ではなく、行きたい学校。第一志望!」

より目標を高く持ち、頑張ろう。そして来春には笑顔でいよう。

2018年09月06日