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勉強しない子を放置するとどうなるか? その1

結論から先に言います。

「勉強しない子を放置したら、ますますやらなくなります!」

それでは、「勉強しなさい!」と口うるさく言うしかないんでしょうか。

これは「NO」です。「勉強しなさい」と言っても「はい、わかりました」とはなりません。

長く塾業界にいる者として、勉強しない子に通用するのは次の三つの方法があると考えています。


①その子を認めてあげる

マズロー

上の図はアメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズロー(Abraham Harold Maslow)が主張した、「マズローの欲求のピラミッド」です。

「学年順位を上げたい」「志望校に合格したい」「自分の可能性を追求したい」と思うのは、一番上の『自己実現欲求』です。

その下に『承認欲求』と『所属と愛の欲求』があります。つまり、「勉強ができるようになりたい」と思うためには、まず先に「家族や仲間から愛され何かに所属している実感」と「自分を認めてもらう事」を満たさないといけないのです。

「あなたはゲームばかりやって!」

「お前は部活バカか?」

「○○君は90点取ったけどあんたはなんでこんな点数なの!」

日頃からお子様を「否定」していないでしょうか? 「所属と愛の欲求」と「承認欲求」を満たしてあげることなく、「自己実現をしろ」と言っていませんか?

大切なことは、勉強ができる・できないにかかわらず、その子を認めてあげることです。もちろん我が子は可愛いでしょう。大切でしょう。誕生したあの日の感動を忘れることはないでしょう。でも雰囲気や言葉、素振りから、誤解を与えていたらアウトです。いったん勉強のことは置いておいて、その子の得意な事や好きな事を褒めてあげてみて下さい。何でもいいので、気にかけて十分に愛情を伝えてあげて下さい。「所属と愛の欲求」と「承認欲求」を最も満たしてあげられるのは、親子関係です。子供を変えたいなら、まずは親が変わるのです。

そして「所属と愛の欲求」と「承認欲求」が満たされた子は、自然と「自己実現欲求」へと向かっていきます。

「勉強なんてどうでもいい」

本心からそう思っている子なんていません。みんな「できるようになりたい」「褒められたい」と思っています。「どうにかしたい」と心の中で願っているはずです。


少し長くなってしまったので、残り二つはまたの機会にでも…

残りの二つのテーマは「勉強環境」と「親」です。

2021年07月21日