155日…
今日は「敬老の日」。ですが、星和塾は通常授業です。
千葉県公立高校の入試まで、あと155日。
約5ヶ月で公立高校の受験です。
私立の早いところだと12月から出願が始まります。
定期テストに三者面談…「受験校を決める」という意味では、中3生に残された時間はそれほど多くありません。
入試は人生を左右するとても大切な勝負。望む高校に行けるかどうかは試験の結果で決まります。厳しいけれど、これが現実です。義務教育は今年度で終わり。この先も、入りたい大学、入りたい会社、なりたい職業、仕事での成果…そこには必ず競争があり、自らの力で勝ち取らなければならない場面が、人生の中で何度も訪れます。
受験は多くの中3生にとって初めての体験です。緊張やプレッシャーを感じるのは当たり前。でも、しっかり準備をした者にしか成功は訪れません。受験は甘くありません。
「幸運の女神は準備している人にのみ微笑む」、フランスの有名な細菌学者パスツールの言葉です。
行動が未来を決める!
悩む時間があるなら、勉強しましょう。今はただ努力、行動あるのみです。
2023年09月18日
古典は楽しい!
星和塾の塾生が通う近隣の中学校では、9月から10月、11月と定期テストがあり、中3生は実力テストや塾内模試、SもぎやVもぎが続きます。
定期テストの範囲はさまざまですが、1年生から3年生まで、ほとんどの学校の国語のテスト範囲には古典が含まれます。詩歌や文法と並んで苦手な子が多いのですが、暗記的な要素が強いので、塾で丁寧に指導すればかえって点数がとりやすい単元です。
1年生は『竹取物語』や川柳、故事成語。歴史的仮名遣いやレ点などを学習します。
2年生は『平家物語』の「敦盛の最期」、『枕草子』や『徒然草』などの随筆、そして『論語』です。「係り結び」なども出てきます。
3年生は『おくのほそ道』、『万葉集』『古今和歌集』などの和歌、杜甫や李白の漢詩を学びます。
「グローバル化」=「外国語の勉強・異文化の理解」と考えがちですが、やはり根っこには先人たちが築いた自国の文化や歴史の理解が必要だと考えています。
日本文学の始まりに『古事記』という神話があります。というと難しそうな感じがしますが、『古事記』などはかなりハチャメチャで、野蛮で、マンガなんかで読んだら子供でも楽しめる作品です。
ちなみにこれ、三本足の八咫烏(やたがらす)。これも日本の神話からきています。大日本蹴球協会(日本サッカー協会の前身)創設に尽力した漢文学者内野台嶺氏の発案だそうです。日本サッカー協会の創設やシンボルマークの発案が漢文学者によるものだとは驚きです。それ故に『古事記』はサッカー少年必読の書です(冗談です)。
正岡子規の没後100年、平成14年に子規は野球殿堂入りしました。子規が訳した野球用語で現在も使われているものは「打者」「走者」「四球」「直球」などがあります。教科書における横顔が有名ですが、正岡子規はまさに「日本野球の祖」と呼ぶべき人物なのです。今年のWBCの熱狂を正岡子規にも見せたかった…大谷がトラウトに最後に投じた変化球の美しい軌道を子規ならどう表現しただろうか?
九つの人九つの場をしめてベースボールの始まらんとす 子規
約千年前には『源氏物語』が書かれました。高校生はきっと敬語や助詞・助動詞の学習で苦しめられると思いますが、日本人の行儀の良さは、『源氏物語』のような敬語にあふれた文学を我々が持っているからではないかと感じます。
紀行文学の最高峰『おくのほそ道』。ちょうど市川五中3年生の試験範囲ですね。「人生は旅である」なんてカッコいいじゃないですか。寺尾聰の名曲『出航 SASURAI』みたいで…
♬あの雲にまかせて 遥かに彷徨い歩く
♬生きてゆく道連れは 夜明けの風さ
♬そうさ 夜明けの風さ
古典は嫌いな子が多い単元ですが、少しでも古典の魅力に気付ける、そんな授業をしたいと思っています。
2023年09月06日
2023夏期講習④
7月21日にスタートした夏期講習も本日が最終日。
最終日は感慨深いものがあります。
夏期講習に参加してくれた塾生、また日頃からご理解・ご協力いただいている保護者の皆様に塾長として心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
最終日である本日、中3生は塾内総進テストを行い、この夏の成果を問います。
市川五中の定期テスト対策も始まりました。
9月、10月、11月と各中学校の定期テストが続きます。漢検・英検、実力テストもあります。計画的に、そして戦略的に、充実した2学期になることを願っています。
2023年08月31日
2学期はとても大切
まもなく2学期…
私が住む千葉市は今日が始業式。松戸市や市川市も今週金曜日から2学期が始まります。
市川五中は9月12日、13日に、牧野原中は10月11日、12日に定期テストが予定されています。
中3生は2学期毎月のように実力テストがあり、定期テストも短い期間で連戦になります。
中3生だけではなく、どの学年も2学期は学習面で最重要学期です。
1年生
数学は2学期から難易度がグッと上がってきます。方程式、比例・反比例が出てきます。英語は3人称単数、人称代名詞、現在進行形…英語の苦手意識が強まるのもこの頃。国語では古文・漢文。夏休みあたりからキチンと勉強して学習習慣を身につけた子とそうでない子、できる子とできない子の2極化が明確になる学期です。
2年生
数学は一次関数、そして論理的な思考が求められる「平行と合同」などの図形に入ります。英語は不定詞・動名詞などが出てきて、その後は「比較」です。単語もたくさん覚えなくてはいけません。
将来的な「志望校」も考えなくてはいけませんが、この辺で点数が取れないとなかなか厳しい受験になるかもしれません。例えば偏差値60の学校を目指すとします。偏差値60は上位16%です。人気校に入るには相応の努力がこの時期から必要になるということです。
3年生
英語では関係代名詞が登場。数学の範囲は、相似な図形・三平方の定理…
私立の推薦基準ギリギリの人はもうひと踏ん張り。漢検・英検を持っていない人は2学期がラストチャンスです。
余裕があるようなら、ここは、学校の成績や順位よりも、入試本番を意識して勉強して欲しいです。学校側も、入試を意識した作問になる場合が多く、実力テストや各社の模試などが毎月のように続きます。体調に気を付けて乗り切って欲しいですね。
2023年08月28日
2023夏期講習③
お盆休みが終了し、星和塾では昨日17日から夏期講習が再開しました。
さて、休み明けの恒例行事。中3生「課題チェック」です。当然のことですが受験生に「夏休み」はありません。夏をエンジョイするのは、第一志望に合格し、来年の夏に取っておいて欲しい、そう思っています。受験生は塾が休みであっても家で勉強するのが当然です。「決められたことを期限までにきちんとやる、そんな意識を常に持って欲しい」という想いも込めて「課題」を出しています。
「せっかく良いペースで夏休みの前半勉強してきたのに、お盆休みで勉強をしなくなってしまった」というのが一番もったいない。
ピアノの練習では「一日休むと取り戻すのに三日かかる」といわれています。
勉強でも、感覚が鈍ったり、頭が動かなかったり、気力が失われたり…休んだ後の「戻し方」って結構大変です。
昨日から課題のチェックをしていますが、今年の中3生は…ちゃんとできているかな?
今日は某高校の学校説明会がありました。でも、見に行くだけでは受かりません。目指す学校に相応しい努力をしよう!
自習している生徒がいつもより少し多い気がする昼下がりです。
2023年08月18日
2023夏期講習② & 公立入試改善策
8月になりました。
星和塾の夏期講習は午前から始まります。普段は夕方に授業を受けている小学生、そして受験生である中3生や小6生も午前中から塾に来て夏期講習の授業を受け、空き時間には集中して自習に取り組んでいます。
さて、昨年度の千葉県公立高校学力検査における採点ミス(98校で計933件、誤って受検者6名を不合格にした問題)を受けて、先月19日に千葉県教育委員会から「令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策」について発表がありました。
令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策について(千葉県HP)
【改善策1】学力検査問題の解答方法は、短答を含む記述式(以下、記述式という。)とマークシート式の併用型とする。
【改善策2】記述式部分の採点は、デジタル採点システムにより、別の採点者がそれぞれ採点を行った後、結果を突き合せて確認を行う。
【改善策3】合否のボーダーライン付近の答案点検を実施する。
【改善策4】採点・点検を行うための臨時休業日を追加で設定できるようにする。
【改善策5】採点・点検は、原則として全ての学校において同一の方法で行う。
これにより現在の中学3年生が受検する令和6年度入試から、解答方法が記述式とマークシート式の併用型になることが決まりました。
東京都や神奈川県などの公立高校入試ではすでにマークシートが導入されています。県教委は「受検予定者に対し、解答用紙のサンプルを早い時期に公表する」としていますが、参考までに東京都の国語と数学の解答用紙です。これに近い形になるのでは…
「出題方針について、昨年度からの変更はない」とのことなので、受験に向けて「やるべきこと」に大きな違いはありません。
受験生諸君、心配する暇があったらとにかく勉強しよう!
2023年08月01日
土用の丑の日
石麻呂にわれもの申す夏痩せによしといふものぞ鰻とり食せ 大伴家持
「ひどい夏痩せじゃないか、鰻でも食べたらどうだい」と石麻呂に言ってやった。
それにしても暑いですね。こんな暑い日は涼しい教室で勉強するのが一番です。
ところで、間もなく「土用の丑の日」ですね。
私は鰻が大好きですが、「土用の丑の日」には鰻を食べません。どこも混んでいますし、お店の仕事も粗くなるような気がするからです。鰻が一番脂がのっているのは秋から冬にかけて…少しお店が落ち着いている時季にゆっくりと鰻が焼きあがるのを待つのが至福の時間です。
松飛台の近所、少し行ったみのり台にある「にし村」の鰻は絶品です。「共水」というブランド鰻が手ごろな価格で楽しめます。うまきやうざく(酢の物)もぜひ。
市川市内では市川駅前の尾張屋。こちらでは琵琶湖などの天然鰻も喫食可能。白焼きも美味。
成田だと駿河屋と川豊。西千葉の「やまのい」あたりが千葉県内ではおすすめです。
「土用の丑の日」に鰻を食べるようになったのは、江戸時代に活躍した平賀源内が推奨したから、と言われています。
鰻の旬は本来は秋から冬と涼しくなってから。夏の鰻は人気がありませんでした。そこで、困った鰻屋が平賀源内に相談したところ、「丑の日だから『う』のつくものを食べると縁起が良い」という語呂合わせを発案。それで鰻屋は「本日土用丑の日」という張り紙を店の前に張り出したら大繁盛し、それ以来「土用の丑の日」には鰻を食べる風習が根付いたといわれています。
江戸時代よりもっと昔、万葉集の時代…冒頭の大伴家持の和歌にもあるように、奈良時代にはすでに、鰻は精がつく食材、夏バテ防止に効くことが知られていました。
数値や評価などが勢いよく上昇する、という意味で 「うなぎ上り」という言葉もあります。語源には、以下の二説があります(『語源由来辞典』より)。
①ウナギは急流であっても水の少ないところであっても、まっすぐ上に向かって登っていくことからとする説。
②ウナギの体はぬるぬるしていて、捕まえようとしてもさらに上に登ってしまうことからとする説。
夏期講習が始まりました。成績も「うなぎ上り」になるように頑張りましょう!
2023年07月25日
2023夏期講習①
先週から本格的に夏期講習がスタートしました。
ズバリ、星和塾の夏期講習のテーマは
「基礎・基本の徹底!!」
範囲が明確な定期テストではスラスラ解けている教科も、受験や総進テストのように単元や問題が混ざり出すと急に出来なくなる、なんてことはよくあります。
受験生は、スポーツに例えると、この先「実戦に使える実力」になるように、徹底して筋力や体幹、持久力を鍛えているような段階です。基礎・基本を疎かにして伸び悩む子がどれほど多いことか…
夏期講習最終日、中3生は塾内模試があります。
少しでも良い結果が出るように、
「頑張ればこんな点数が取れるんだ…!!」
そんな自信を付けさせる夏期講習にしたいと思っています。
2023年07月24日
量質転化
暑い日が続きますね。
自宅近くにある稲毛海浜公園プールが昨日オープンして、窓を開けていると歓声が聞こえてきます。が…私はこの連休、部屋にこもって夏期講習の準備真っ只中。こうして毎年星和塾に通う塾生諸君と夏期講習を迎えられることにいつも感謝しています。
今年度中学受験を控えた小学6年生が首都圏模試で「偏差値11上がった」と嬉しい報告をしてくれました。
4月(第一回)から7月(第二回)の僅か3か月で算数の11UPはお見事です。M君頑張ったね。
「量質転化」。たくさん量をこなすと、質があがるという意味ですが、何も難しい話ではなく、やることはとてもシンプルです。
・英語の力を上げたければ、たくさんの英単語を覚える。
・漢検に合格したければ、漢字の練習をたくさんやる。
・数学や算数のケアレスミスが多ければ、大量の計算問題を解く。
先ほどの小6の子も、何が変わったかと言えば、
・塾を休まなくなった
・自習時間が増えた
・塾からの宿題も増えた
そして、それによって自分の勉強のやり方が見えてきた。勉強のルーティーンのようなものが出来てきた。まさに「量質転化」です。とにかく「まずは、やる」。
そんな夏にしましょう。本当の勝負はこれからです。
2023年07月16日
英検にもチャレンジしよう!
星和塾は「実用英語技能検定」(英検)の準会場に認定されていますので、教室で5級から2級まで受検ができます。
英検のウェブサイトを見てみると、各級の目安は下記の通りです。
5級 中学初級程度
4級 中学中級程度
3級 中学卒業程度
準2級 高校中級程度
2級 高校卒業程度
中学卒業までに最低3級、できれば準2級合格を目指したいですね。かつての教え子では小6で3級合格もいます。英検はほとんどがマークシートですし、ライティング(英作文)がなんとかなれば3級はイケます。二次の面接対策も塾で行います。
面接は基本テンション高めで行けば大丈夫です。私も高校生の頃、学校にたまに来ていた朝から異常にテンションの高いオーストラリア人講師のマネをして無事合格しました。テンションの高い外国人を憑依させる感じで、とにかく照れずに話せばOKです。
小学5年生から英語の授業が始まる関係で、新しい学習指導要領では小学校で600~700語、中学校では1600~1800語、中学校卒業時点で約2400語を習うことになります。当塾で英語を受講している小学生たちも、毎回の授業で英単語テストを行っていますが、みんないつも頑張っています。
「中学卒業まで」ではなく中3の1学期までに受検を終えることができれば理想的です。高校受験を考えた場合、高校に提出する内申書の作成は12月ごろ行われますので、遅くとも中3の第2回英検(10月)までに取得しておく必要があります。
しかし、10月だと受験が迫ってきており、英検に力を入れるより私立や公立の過去問などの受験対策に時間を使いたい…10月、11月ごろは各中学校の定期テストとも重なります。
中学校生活は結構忙しいです。後回しにならないよう、計画的に、そして戦略的に準備を進めていきましょう。
2023年07月13日